ネジ締結後のネジ緩み防止は、様々な設計現場や締結現場において、多用な苦心がなされています。自動車においては高強度締結により高い軸力を発生させて、安定したネジ締結がなされていますが、他の家庭電気製品や事務機器などでは、使用する金属素材の厚さが益々薄くなって、理論強度の締結ができにくくなっています。

 そこで最近では、ネジの緩み防止の手段として2つの方法が工夫されて、かなりの普及をみています。その1が合成樹脂を主成分としたロック材を雄ネジにコーティングしてネジの緩みを防止するものです。その2が雄ネジと雌ネジ(極まれである)のネジ山に工夫(変形)を施してネジの緩みを防止するものです。

 前者は温度変化や経年変化による劣化などで繰り返し使用性に劣りかつコストが高くなります。コストは後者において抜群の特徴であり他に代替するものはありません。ネジ山を変形させたものは数種類あって低価格と環境への配慮から次第に浸透しつつあります。大半が雌ネジ山頂と雄ネジ谷底の干渉による摩擦を狙うか、雌ネジフランクへの少量(大量ではねじ込みできない)の干渉狙いです。しかし、雄ネジと雌ネジの隙間は規格上大きくかつ雌ネジの精度を雄ネジと同レベルで日常的に製造管理することはわりと難しいのです。

 ノジロックはこの後者に属し構造は正に独創的で他に類を見ないネジであります。ノジロックではネジ山フランクを変形させたLine Mark(條痕)によって雌ネジ Line Mark を形成し(転写)、互いの噛み合いによって緩みを防止します。この方法は唯一ノジロックのみです。ノジロックの Line Mark は右回転のときに進行がスムーズで左回転のときはエラが張った形状のために回転がしにくいので緩みません。このフランクの噛み合い構造を写真に示しました(画像参照)。

ノジロックCタイプ ナベ小ネジ M4×10 クロメート、六角ナットM4、平ワッシャーM4
Cタイプのd寸法 3.930−3.976
締め付けトルク 18kgf・cm

雌ネジ フランクのノジロック Line Mark



雄ネジと雌ネジの締結状態 18kgf・cm



*ノジロックは(株)ファスナー技研が所有する特許品(U.S.Patent No.5,868,536)であり、
弊社は製造権・販売権を同社より取得しております。